■システム変更で5度目のクリーンシートを達成
9節から3連勝を飾っている清水だが、10節のいわき戦、前節の仙台戦はともに3対2のクロスゲームだった。いわき戦では80分、仙台戦では90+4分に失点している。ホームの岡山が攻撃のギアを上げてくる後半は、2点目を狙いつつ相手の攻撃をしのげるかどうかがポイントになる。
岡山が54分に2枚替えをすると、秋葉監督がすぐに反応する。矢島に代えてDF原輝綺を投入する。ほぼ2か月ぶりのリーグ戦出場となる原の投入により、システムを4-4-2から3-4-2-1へ変更した。
同じシステムでぶつかり合うミラーゲームとしたことで、目前の敵をいかに剥がすか、いかに抑えるのかが重要となっていく。秋葉監督は68分にカルリーニョス・ジュニオとルーカス・ブラガを下げ、MF松崎快、MF西原源樹を送り込む。2シャドーを入れ替えて攻撃の圧力を強めつつ、守備に穴を空けずに試合を運んでいった。
清水は1対0のまま試合をクローズさせ、連勝を「4」に伸ばした。勝点27の長崎をかわし、勝点28で首位を守っている。
クリーンシートは9節のヴァンフォーレ甲府戦以来で、シーズン5試合目だ。上位陣のなかでは失点が多いだけに、このまま守備力を改善していきたいところである。
試合後のフラッシュインタビューに応じた秋葉監督は、上位対決を制してことを評価しつつ、次節へ意識を向けた。
「まだまだ連戦が続きますから、この勝ちを大きなものにするために、あと2つ連戦を勝ち切ることで、今日の勝利が意味を持ってくる」
ゴールデンウイークは5月3日に13節、同6日に14節が組まれている。清水は栃木SC、ザスパ群馬との連戦だ。栃木は16位、ザスパは最下位に沈んでおり、連勝をさらに伸ばすことで首位固めといきたいところだ。