J1浦和レッズのMF岩尾憲が、イベントアピールに一役買った。ピッチ外でも特大の貢献度に、ファンが喜びと感嘆の声を上げている。
浦和と言えば、サッカーの街。かつてのサッカー御三家のひとつに数えられた埼玉県、そして浦和市で、レッズはその系譜を引き継いでいる。
レッズのホームスタジアムである埼玉スタジアム2002も、すっかり街の重要な一部となった。2002年のワールドカップ日韓大会を前に建設された当時は、最寄りの浦和美園駅周辺には広大な空き地が広がっていたが、現在ではショッピングモールなど多くの建物が街並みをにぎやかにしている。
その埼スタで、ゴールデンウィークに多くの人を喜ばせるイベントが実施される。「浦和レッズ×パンのフェス」だ。
レッズが主催者となるが、主役はパン。4月27日からの3日間、全国各地から人気のパン屋さんが埼スタに集まり、自慢の品々を振る舞う。中には、このイベントでしか味わえない限定のパスも登場する。大好評を博したという昨年に続いての開催だ。
このイベントのアピールに、一肌脱いだ選手がいる。加入3年目の岩尾である。
浦和加入までのプロ生活11年間で、J1でプレーしたのは2シーズンのみ。浦和に加わったのは、34歳になる年だった。
浦和再建を託されたリカルド・ロドリゲス監督の下、徳島ヴォルティスで長くプレー。2022年に浦和へ期限付き移籍してきた際には、同指揮官のサッカーの伝道者とみられていた。
ロドリゲス監督は2022年限りで退任したが、岩尾は完全移籍へと移行。2023年もマチェイ・スコルジャ監督の下、レギュラーとして活躍した。今季も、ペア・マティアス・ヘグモ監督率いるチームで、ここリーグ戦2試合はメンバーから外れているものの、開幕当初のベンチスタートから先発出場を勝ち取るようになっていた。