■ファウルを誘ってPKゲットも「追加点」が遠い
1点をリードした日本は、後半は浜野に替えて左サイドに上野真実を入れただけで、そのままのシステムで試合を進める。56分には藤野のシュートが枠を捉えたが、ブラジルのGKロレーナが触ってCKとなる。
そして、63分には日本の前線の選手が連係良くプレスをかけて中盤でボールを奪うと、林のシュートがDFに当たってCKとなった。そして、北川が蹴ったCKをブラジルのDFがクリアしたところに林が飛び込むと、ブラジルのファウルを誘って日本がPKをゲットした。
ちょうどブラジルが交代を準備しているときに、日本の狙い通りのプレッシングから手にしたPKだっただけに、これを決めていればブラジルにとってはかなりの痛手となったはずで、日本勝利に終わった可能性が高い。だが、田中のキックは相手GKロレーナの動きに吸い寄せられるかのようにセービングしやすいコースに飛んでしまい、追加点を奪うことはできなかった。
そして、ブラジルが4人の選手を交代させた直後にブラジルのCKとなり、クリスティアーニのヘディングが決まってブラジルが同点に追いついた。選手交代の直後で集中を欠き、マークが混乱したのが原因だった。