■アジア2次予選を戦った「サウジアラビア」の思惑
「FIFAシリーズ2024サウジアラビアA」には、アジアのカンボジア(179位)、アフリカのカボベルデ(65位)、アフリカの赤道ギニア(79位)、北中米カリブ海のガイアナ(157位)が出場、「サウジアラビアB」には、北中米カリブ海のバミューダ(171位)、アジアのブルネイ(194位)、アフリカのギニア(76位)、オセアニアのバヌアツ(170位)が出場した。試合はすべてジッダで開催された。
両グループは、いずれも「ホスト国なし」という特殊な形。この3月の国際試合ウインドーで、サウジアラビアはワールドカップのアジア2次予選を戦っており、タジキスタンを相手にホーム(リヤド)で1-0、アウェーで1-1と厳しい試合となっていた。「自国代表」がいないのにサウジアラビアが2グループの計8試合を受けいれたのは、最近の「観光立国」としてのアピール、そしてまたFIFAとの関係強化のためだったと思われる。
「A」グループではカボベルデ、「B」グループではギニア、ともにアフリカ勢が優勝を飾った。カンボジアは赤道ギニアに0-2、ガイアナに1-4の連敗、ブルネイはバミューダに0-2で敗れたが、バヌアツを3-2で下して2位を占めた。