■プレッシングとビルドアップと

 この試合を振り返り、渡邊は「今日は何もできなかった、それが感想」と悔しさ滲ませると、「前からのプレッシングがうまくいかなかった。はめ切れなかったのは後ろからのビルドアップがバタついたこと。チームとして改善できたら」と反省を口にした。

 また、渡邊にとってFC東京は3年間、主力としてプレーしてきた古巣だ。以前のチームメイトとの対戦を楽しみにしていた面もあっただろう。それだけに、少しでも成長した姿を見せたかった思いが強かったはずだ。「試合を通して楽しかった。ただ負けたことは悔しいけど、次につながると思うし、次のホームで勝てればいいと思っている」と気持ちを切り替え、9月の埼玉スタジアムでのリベンジを誓った。

(取材・文/石田達也)

(2)へ続く
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