【FC東京との国立決戦で敗れた浦和レッズが感じた課題(1)】MF渡邊凌磨が口にした、プレッシングとビルドアップの反省。「チームとして改善できたら」の画像
浦和レッズの渡邊凌磨 撮影:中地拓也

 冷たい雨が降りしきる国立競技場に4万9005人が詰めかけた『THE国立DAY』の一戦で浦和レッズはFC東京に逆転負け(1-2)を喫した。

 リーグタイトルを掲げる浦和は実力と経験値のある強力助っ人であるFWチアゴ・サンタナやスウェーデン代表のMFサミュエル・グスタフソンを獲得。そして推進力のある攻撃的プレイヤーのMF渡邊凌磨、MF前田直輝、MF松尾佑介ら多士済々なメンバーを揃えた。

 それゆえに優勝候補と期待されている浦和だが、第5節を終えての成績は2勝2分1敗。波に乗っているとは言い難い。約2週間の中断期間が開けた前節のアビスパ福岡戦(2-1)では先制点を許すも自慢の攻撃力が実って逆転勝ちを収めた。4月の連戦に向けての弾みになるはずだったが、国立決戦でいきなり躓く形となった。

 この試合でペア・マティアス・ヘグモ監督は、これまで攻撃的左サイドバックとして起用を続けたMF渡邊凌磨を左ウイングで先発させる。怪我のMF関根貴大や負傷明けのMF松尾佑介のコンディションの問題もあってか、前節の福岡戦では試合途中に渡邊をサイドバックからウイングにポジション変更。そこで今シーズン初ゴールを奪う活躍をしたことも理由の1つだと考察できる。「準備する時間はなかったが、前日に言われていたので自分の中の左ウイングを意識してプレーした」と渡邊は言う。

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