4月13日、川崎フロンターレがセレッソ大阪と対戦する。DF登里享平が移籍して初の古巣戦となるが、その試合を前に小林悠が取材に応じた。
現在33歳の登里は香川西高校を卒業して川崎でプロ入り。その後、15年にわたって青黒のユニフォームを着てプレーしてきた。しかし、このオフにC大阪に完全移籍。大きな衝撃が走った。
長く一緒にプレーしてきた選手も寂しさは大きく、移籍後に小林に話を聞いたときには「彼が移籍する直前までけっこう話して、でも彼なりの思いというか、最後にチャレンジしたいっていう気持ちがあって、それはすごく分かりますし……」と心情を慮ったうえで、「2人で電話で泣きながら話すような感じになりました」とやり取りを明かしていた。
登里が入団したのは09年で、小林は10年に入団。長くこのチームで共闘し、ピッチ外でも家族ぐるみの関係だった。だからこそ、こうも話していた。
「14年間一緒で、もう本当にずっと一緒にいて、一緒に頑張ってきて、苦しいときも一緒に乗り越えてきた仲間なので……。家族ぐるみの関係ですし、寂しいですけど、彼の頑張りがまた自分のパワーに変わると思うので、違うチームになりますけど、ずっと繋がって、連絡を取りながら、切磋琢磨していければ」
その惜別の日から迎える初対戦の舞台はヨドコウ桜スタジアム。現在、登里がホームスタジアムとして戦う場所だ。