【浦和の鳥栖戦完勝で見られた“チーム内競争の活性化”。”練習生みたいになっていた”石原広教の躍動が物語るもの(1)】「酒井宏樹に挑戦できる」環境で石原を待っていた境遇の画像
浦和レッズの石原広教 撮影:中地拓也

 3連戦の3試合目、浦和レッズはホームでサガン鳥栖に3−0の勝利を飾り、J1の5位に浮上した。ペア=マティアス・ヘグモ監督が「われわれのプレーコンセプトに忠実にプレーしてくれたことを非常に感謝しています。試合を通じて、良い姿勢を見せてくれた」と選手たちを称賛した試合で躍動したのが、開幕戦からなかなか出番のなかった選手たちだ。

 怪我のアレクサンダー・ショルツに代わり、第4節の湘南戦からマリウス・ホイブラーテンとセンターバックのコンビを組む佐藤瑶大が、ハイラインからのボール奪取と目の覚めるようなフィードでFW松尾佑介によるチーム2点目のゴールを演出すれば、怪我明けからの復帰3戦目となるMF大久保智明が、中島翔哉との鮮やかなコンビネーションから待望の今シーズン初得点を記録した。

 そしてFC東京戦で膝を痛めた酒井宏樹に代わり、右サイドバックで初スタメンとなった石原広教が攻守に獅子奮迅の働きを見せてフル出場。勝利に大きく貢献して見せた。石原は「ミスをしそうなシーンは何回かありましたけど、そういうボールが自分に返ってきていたので、今日は大丈夫だろうなと」と振り返った。

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