■2試合で「フィールドプレーヤー全員」が出場
大岩剛監督は、ウクライナ戦ではマリ戦から先発を10人変更し、2試合を通じてフィールドプレーヤー全員に出場機会を与えた。
相手も違えば、コンディションも違う2試合を分析してメンバーを23人に絞り込んでいくのは、大変な作業となるだろう。今回は海外組5人を招集できたが、U-23アジアカップで海外組を何人招集できるかは、所属クラブとの今後の交渉にかかっている。
そして、予選を突破した場合には、本大会に向けて、さらにメンバーを18人まで絞らなければならないのだ。本大会ではオーバーエイジの招集問題があるし、すでにA代表を主戦場としている鈴木彩艶(シントトロイデン)や久保建英(レアル・ソシエダ)の扱いも日本サッカー界全体で考えなくてはならない。
しかも、今年はU-23アジアカップが4月開催となったため、予選から本大会までの準備期間が極端に短くなってしまう(当初、U-23アジアカップは2月に予定されていたが、2023年アジアカップを中国が返上し、同大会がカタール開催となったため、U-23アジアカップが4月に後ろ倒しとなってしまった)。
オリンピック代表の監督というのは、つくづく大変な仕事のように思える。