■今後の「自信につながる」互角の空中戦
日本は、ウクライナのように中盤でのビルドアップ(攻撃の組み立て)を武器にする相手には優位に戦える。だが、スピードやロングボールを使ってくる相手に対して、どう戦うかという課題は残る。
U-23アジアカップでも当然、各国は中盤での戦いを避け、ロングボールや空中戦を武器に挑んでくるだろう。アジア各国には、アジアカップで日本のフル代表がロングボールに苦しんだ記憶も鮮明なはずだ。
そして、アジアの相手だけでなく、これからはヨーロッパや南米の相手も、「日本対策」を練り、ロングボールを使ってくるはずだ。
その点では、マリ戦で西尾隆矢(セレッソ大阪)や高井幸大(川崎フロンターレ)が相手のスピードに苦しみながらも、空中戦で互角に戦ったことは自信につながる。特に19歳と、今回招集された中では最年少の高井は空中戦ではむしろ優勢で、その潜在能力の高さを改めて見せつけた。