■失敗を自分でカバーする「ありがたい選手」
――交代で入った選手は、どう評価されますか。
大住「後半29分に同時に入った3人は、やるべきことがハッキリしていたし、プレーも良かった。橋岡大樹が縦に勝負したことで、相手は後ろ向きに対応するしかなくなっていた。谷口彰悟が3バックに入ることで、相手は何もしようがなくなったよね。浅野拓磨もよく動いてボールを引き出そうとしていた」
後藤「追加点が入らなくても、もう大丈夫かなと感じられたよね」
――この第1戦では出場しなかった選手もいますが、途中から入れたら面白そうだったな、と思う選手はいますか。
大住「久保建英や中村敬斗は先発してもおかしくない力があるけど、やはりコンディションが良くなかったのかな」
後藤「中村は前田大然とポジションがかぶるから。あの試合の流れの中では、前田の運動量は最後まで必要だった」
大住「プレーがうまくいかなくても、ちゃんと自分でカバーするからね。本当にありがたい選手だよね」
後藤「そうそう。たとえ調子が悪くても、走れるから。久保は最近、調子が悪いよね。所属するレアル・ソシエダの調子が上がらないのは、久保の状態が悪いから。アジアカップの影響は大きいよ。大会の後にケガする選手も多かったしさ。アジアカップの後も調子が良いのは、南野拓実と遠藤だけでしょ。ヨーロッパ組の疲労の蓄積は、随分あるよね」
大住「この試合で一番難しいポイントだったよね」
後藤「以前からずっとそうでしょ。木曜日の初戦は難しい」
大住「26日の2戦目を考えれば、勝たないといけない試合だったし、本当に難しかったと思う」