■国立競技場は「幕府の弾薬庫」だった
実際には建設されたのは1926年。かつては広州を代表する陸上競技場でした。1980年には「広州国際大会」で日本代表も試合をしたことがあります。
「清」王朝の時代には、現在越秀山体育場がある場所は弾薬庫だったそうです。
弾薬庫というのは爆発事故が起こる可能性があるので、世界中どこに行っても、こうした谷間に置かれることが多いのです。
現在、東京の国立競技場が建っている場所も江戸時代には幕府の弾薬庫(焔硝蔵)だった場所です。国立競技場のメインスタンド側には渋谷川という川が流れており(現在は暗渠化。原宿のキャットストリートの下を流れ、渋谷駅の南で地上に出てきます)、谷になっていました。バックスタンド側の台地とは約7メートルの高低差があり、谷地形になっていたのです。