後藤健生の「蹴球放浪記」第204回「中国・広州で14世紀風スタジアムを発見」の巻(2)ストイコビッチ監督が率いたクラブの「栄枯盛衰」の画像
改修中の越秀山体育場。提供/後藤健生

 日本サッカー界も、歴史を重ねてきた。だが、それ以上に長いのが、中国の歴史である。紀元前から続く歴史だ。蹴球放浪家・後藤健生にとって当然、中国もフィールドワークの一環である。まるで14世紀に建てられたようなスタジアムが、中国・広州にあった。

■14世紀に建設されたような「古いスタジアム」

 さて、ソウル五輪予選で広州に行ったとき、広州のことを何も知らずにブラブラしていて偶然この越秀公園を見つけ、博物館を目指して坂道を登って行きました。

 すると、「鎮海楼」のすぐそばに古めかしいスタジアムが存在するのを発見しました。

 越秀山の斜面が観客席になっています。とまり、谷の地形を利用したスタジアムです。スタンドには屋根も付いていませんでしたが、ゴール裏にはかなり大きな本部の建物が建っており、そこも「鎮海楼」と同じような赤い塗装で、まるで14世紀に建設されたスタジアムのように見えました。

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