J1のセレッソ大阪は3月12日、イングランドのウルバーハンプトンから、DFジャスティン・ハブナーが加入すると発表した。プレミアリーグからの選手獲得に、ファンが瞬時に沸き立った。
2024年シーズンのJリーグでは、開幕連勝を飾るチームが出なかった。混戦が予想される中で、多くのクラブが頂点を狙っている。そうしたクラブのひとつが、C大阪だ。
昨年はシーズン終盤に失速して9位に終わったが、中盤以降も上位を争っていた。小菊昭雄監督体制も4シーズン目に入っており、大きな花を咲かせようとしている。
このオフの補強は、人数こそ多くはないものの、川崎フロンターレでJ1制覇を経験した登里享平や、若手主体で臨んだ大会でサッカー日本代表にも選ばれた経験がある田中駿汰など、質の高い選手たちを迎えた。
開幕戦から2試合連続で引き分けに終わっていたが、第3節で今季J1初勝利を挙げ、現在は9位につけている。これから加速しようとするC大阪は、さらなるテコ入れを行った。何と、世界最高峰のひとつであるプレミアリーグから、期限付きながら選手を獲得したのだ。
C大阪にやって来たのは、インドネシア代表ハブナー。オランダで生まれ育ち、同国のU-20代表にも選ばれたが、父の祖国であるインドネシアの代表入りを選んだ。今年1月に開催されたアジアカップにも出場し、日本代表との試合にも3バックの一角としてフル出場している。
16歳でウルバーハンプトンのアカデミーに招かれ、昨季まではU21チームでプレーしていた。トップチームに入った今季はプレミアリーグ出場はなかったものの、まだ20歳の有望株は今後の大きな成長が見込まれる。
インドネシアなどでは、リオネル・メッシらが所属するアメリカのインテル・マイアミへの移籍も噂されていた。スター選手が集まるようになったスポーツ大国からの関心が期待の高さをうかがわせるが、最終的に選んだ行き先は日本だった。