■コーチの2人の表情にも変化
また、フィールドでの5選手が25秒間で何回ボールをカットできるのかを交代で競う場面があった。その最後を締めくくったのが長友だったのだが、その直前、名波コーチと前田遼一コーチがペットボトルで芝に水をまき始める。ボールが早く走らせて長友のカット回数を減らさせようとするためのもので、その表情は笑顔。それほどまでに、一人の選手の存在感は抜群だった。
「僕のこの熱に(他の選手が)引いていて、最初はちょっと距離を取られましたが、練習で心が近づいた。さらにグッと入っていける」
長友はこう振り返っているから、きっと手応えがあったはずだ。
(後編へ続く)