■吹き飛ばした一種の閉塞感
がむしゃらにゴールを奪いにいった後半に、手応えを感じながら岩尾が続ける。
「3点取られても4点を取り返すような、守備がある程度オープンになるところには目をつぶっていこう、となれば今日のサッカーは概ねよかったと思うし、堅く守りたい、というのであれば改善していく余地がある。そこに関しては、またみんなで共有していかなければいけないところも出てくると思っています」
勝点3こそ奪えなかったものの、チーム内に漂っていた一種の閉塞感を吹き飛ばした。アビスパ福岡を埼玉スタジアムに迎える、代表ウイーク明けの30日に待つ次節以降の戦いで、湘南戦でもぎ取った勝点1の価値が問われてくる。
(取材/文・藤江直人)