【サッカー日本代表は北朝鮮とどう戦うのか。選手選考から考える森保監督の意図(2)】長友佑都がもたらす“影響力の実績”……森下龍矢や三浦颯太も控える中で“フォーカスしたこと”の画像
サッカー日本代表の長友佑都(写真は2022年)  撮影:中地拓也
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 3月14日、日本サッカー協会日本代表メンバー26人を発表した。アジアカップのメンバーと比較すると7人の選手が入れ替わっており、新たなメンバー構成で北朝鮮との2連戦に挑むこととなる。

 今回の26人で最大のサプライズは長友佑都だろう。1986年生まれで現在37歳の左SBは、フィールドプレイヤーとして初めてワールドカップ4大会連続出場を果たした。日本代表のキャップ数は142で歴代2位。セリエAで186試合に出場するなど、世界での経験が豊富なベテランだ。

 そしてこのDFの魅力は経験だけではない。チームを盛り上げるうえで、かつてはなくてはならない存在だった。特に思い出されるのがカタールワールドカップの最終予選での敵地・オーストラリア戦。コロナの影響が大きく渡航にも大きな負担がある中で、難敵とのアウェイゲームが本大会出場権を獲得するうえで大きなウエイトを占めることとなった。

 大きなプレッシャーがチームにのしかかるなか、試合当日は大雨に見舞われた。ウォーミングアップの時点で声が通りにくいほどの天候となったが、それでも長友はチームを盛り上げるべく声を出し続けた。当時、中山雄太との世代交代論も噴出した中で、長友自身はチームのために体を張っていた。他にもその影響力を語るエピソードは多くあり、そうした点での“実績”は豊富だ。

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