実際の試合で見られそうなオプションとしては、右に浅野拓磨(ボーフム)、左に前田大然(セルティック)を配置する形があるだろう。
浅野は所属クラブで右サイドでプレーする機会も多く、これまで代表でもサイドで起用されるケースが少なくない。ドリブラーではないが、爆発的なスピードと一目散にゴールに突き進む姿勢は折り紙つきだ。
一方の前田大然も直近の3月10日のスコティッシュカップ・リヴィングストン戦でハットトリックを達成。ゴールシーンはDF背後への裏抜け、味方のシュートのこぼれ球への反応、そして長年の盟友・岩田智輝の右クロスへのヘディングと、得点感覚を研ぎ澄ませているのは間違いない。
ただ、彼も浅野同様、自ら局面打開してゴールを奪うタイプではない。昨季、ハリー・キューウェル・コーチ(現横浜監督)の下でドリブル突破をブラッシュアップし、オン・ザ・ボールでも勝負できるようにはなったが、森保監督の評価は少し辛い様子。アジアカップのイラン戦のように、強力な相手右SBに対してハードプレスをするような状況では使われるが、チャンスメークという部分では少しレベルアップが必要かもしれない。