■Jリーグ制覇の鍵は「神戸、横浜、川崎参戦のACL」
大住「シーズンを通して考えると、ACLがJリーグの優勝にかなり大きな影響を与える要素になると思うんだよね。特にJ1の終盤となる秋に、ACLの試合が6試合ある。神戸は、その6試合を戦うことが決まっている。横浜F・マリノスは現行のACLで勝ち進んで準々決勝が待っているし、さらにACLの新シーズンの試合を秋に戦わなければいけないわけだ」
後藤「天皇杯で優勝した川崎フロンターレも、秋にACLが待っている」
大住「特にシーズン制が変わってから、ACLはJリーグの優勝争いに小さからぬ影響を与えるよね」
後藤「JリーグのクラブはACL出場権を獲得したと言って喜ぶけど、どうしてなのか僕には分からない。罰ゲームみたいなものじゃない。J2のクラブながら、グループステージを勝ち抜いたヴァンフォーレ甲府にとっては、非常に良い経験だったと思うけど」
大住「良い経験というか、彼らがしたことは、日本のサッカーにとって、すごく大きなプラスになったね。ただし、ACLが非常に過酷であることは確かだね。前年にリーグ優勝を逃して、今年こそと思っているクラブが、大事な時期にACLの6試合を戦うというのは、なかなかに大変だよ。広島にとっても、心配の種じゃないかな。今季のACLで甲府が敗退したため、広島は新しくできるACL2に出場することになる」
後藤「ACL2というのは、さらに厳しい罰ゲームだね」
大住「そう考えると、ACLに出場しない鹿島アントラーズや浦和レッズは、優勝争いをするようになったら有利だなという感じはするよね」
後藤「ヨーロッパのUEFAチャンピオンズリーグみたいに、1試合ごとに入場料収入や放映権料で巨額のお金が入ってくるならいいけどね。ACLは優勝賞金はあるけど、試合をしても平日の17時キックオフにされたりしたら、お客さんはなかなか入らないよ」
大住「本当だよね。その時間設定に関しては、本当に主催者のAFCは何を考えているのかと思うよね」