■鹿島「新監督がハマって開幕戦唯一の3得点」
大住「鹿島アントラーズも良かったみたいだね」
後藤「そうだね。開幕前の水戸ホーリーホックとのいばらきサッカーフェスティバルでも見たんだけど、すごく攻撃が整理されて速くなったよね。無駄なパスなしで、サイドにさっさっとボールが回る。短い期間であれだけ整理したんだから、さすがベテラン監督のランコ・ポポヴィッチだと思ったね。仲間隼斗もそうだけど、水戸の試合でも両サイドがすごく良くてね。当時はチャヴリッチが来日したばかりでコンディションも悪かったんだけど、開幕戦を見たらだいぶチームと合ってきているから、さらに柴崎岳や鈴木優磨が戻ってきたら相当強いよ。去年の鈴木は中盤も前もこなして、ひとりで何でもやっていたけど、今年は整理がうまくできているから、点を取ることに集中できそうだし。今年の鹿島は相当期待できる」
大住「知念慶がボランチをやっているのには驚いたよね」
後藤「まだあまり慣れていないみたいだけど、あそこからどんどん上がって、攻撃に加わらせるということを狙っているらしいね」
大住「現代のサッカーでは、ボランチがペナルティーエリアに入っていかないと点を取れないから」
――鹿島は選手以上に監督がはまったと言えそうですね。
後藤「今までブラジル路線でやってきたけど、スイス人が来て失敗したりと、ころころ監督を変えてきた。今度はポポヴィッチ監督にしたけどどうなのかなと思ったけど、予想以上にうまく回っているよ。今のところ」
大住「勝っていけば、チームってどんどん良くなるんだよね。開幕戦で勝利、しかもアウェイで名古屋グランパスに3-0というのは、チームが得た自信は大きかったと思うよ。顔ぶれから見れば、名古屋は優勝争いに加わってもおかしくないチームなんだから」
後藤「特に名古屋は守備に自信があるはずだしね」
大住「開幕節で3点取ったのは鹿島だけだからね」