■SBの選手選考で求めること
厳しい先発争いが各ポジションで繰り広げられているが、その中でも注目を集めているのがSBだ。というのも、山根視来と登里享平というチームの根幹を成していた2人が揃って移籍したにもかかわらず、ファンウェルメスケルケン際という欧州経験が豊富な29歳と、三浦颯太というすでにサッカー日本代表の出場を果たした期待の23歳が加入。
一方で、瀬川祐輔と佐々木旭という既存戦力もアピールを続けており、瀬川はアウェイでのACLラウンド16の第1戦で左SBとして出場し、佐々木はリーグ戦を含む4試合中3試合に出場している。瀬川は沖縄キャンプでは右SBを主戦場としており、右SBとして存在感を増している佐々木は昨年、左SBで出場していた。
大きなシャッフルが起きているが、鬼木監督は「そこもすごくポジティブに捉えてます」と話す。その理由を、「キャラクターが違うので、その違いで良さが出ていると思ってますし、まだまだ良くなるなっていう感覚がある」と説明している。
「今出てる2人だけではなくて、他のサイドバックの選手、例えば際も瀬川もそれぞれが特徴を持っているので、誰がっていうよりも、ゲームの中で(チームを)変えていける存在です。
ただ、どの選手ももう一段強度の部分などは求めていきたい。サイドバックでウチから代表選手が出るぐらいに持っていくためには、やっぱりそういうところが必要になってくるので、そこは厳しくやっていかないとやっていきたい」
高レベルな先発争いだけでなく、その先に、日の丸選出も見据えている。