【4試合を終えた鬼木監督が語る「川崎の現在地」(3)】選手選考に挑む心境と求めること……4人で争う熾烈なSBには「すごくポジティブ」「キャラクターの違いで良さが出ている」の画像
川崎フロンターレのSBで熾烈な競争を繰り広げる佐々木旭、ファンウェルメスケルケン際、瀬川祐輔、三浦颯太(写真左上から時計順に) 撮影:中地拓也

 この記事の中編で先述したように、今季ここまでの4試合で出場した選手の数はすでに23人を数える。しかも、完全ターンオーバーを見せた中で、3勝1敗と結果もついてきている。

 だからこそ、「やっぱり大変ですよ」と嬉しそうな表情を鬼木達監督が見せたのは選手選考について聞いた時だ。

「今シーズンだけではないですし、いつも最後の最後まで迷ってるというか、先発を決めるのもそうですけども、18人の最後の1人を選ぶのもすっと決まったことは1回もない」と前置きをしたうえで、「今シーズンもそういうものが非常により色濃く出ている」と明かす。

「なので、自分自身はそことしっかりと向き合いながら、だから、試合もそうですけどトレーニングを見続けるっていうのが自分の仕事だと思ってます。やっぱりそこでしっかりとジャッジしながら、やっていきたい」

 鬼木監督がトレーニング後にピッチから引き上げるのは、基本的にいつも最後。その理由についてはこれまでにも選手選考の面で、「出ていない選手も平等に見れるように」と明かしていたが、それは今年も変わらないようだ。

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