■脇坂泰斗への変わらぬ期待感
既存の選手の成長にも目を見張っている。この試合で同点弾を決めた主将・脇坂泰斗には「非常に頼もしかった」と話す。
「シュートっていう決断をできたのはヤスの特徴でもある。中盤で点を取れるのは今後も生かしてほしい」
こう期待感を示したうえで、「キャプテンだからとかそういうことだけではなくて、1人の選手として成長していく意味で、点を取れるミッドフィルダーはどこでやっても必ず重宝されるでしょうし、日本でも必要な選手になっていく」とも熱い言葉を続ける。
昨年も脇坂の日本代表入りすることを期待していた鬼木監督だが、その気持ちにブレはない。チームにとって「14」を背負う3人目の主将に託す想いは大きい。
(取材・文/中地拓也)
(後編に続く)