J1の北海道コンサドーレ札幌が、今季J1開幕戦の「裏側」を公開した。ふだんは見られない選手たちの様子に、感動の声が広がっている。
2024年のJリーグが開幕した。札幌は、残念ながら初戦を勝利で飾ることはできなかった。
結果は、0-0での引き分けだった。数字だけ見れば、ファンは落胆するかもしれない。
だが、対戦したアビスパ福岡は昨季にルヴァンカップを制したチームである。アウェイに乗り込んだことを考えても、勝点1を手にしたことは前向きにとらえていい。
さらにファンを安心させるポジティブな要素がもたらされた。選手たちの思いである。
クラブは試合前のロッカールームの様子をSNSに投稿した。動画の中で、選手たちは全員で肩を組み、円陣をつくっている。
その中でただ一人、声を上げている選手がいる。今季から主将に就任した荒野拓馬だ。
札幌市出身で、U-15から札幌のアカデミーでサッカーを学んできた。
アカデミー在籍中にリーグ戦に出場し、正式にトップチームに昇格してから13年目。まさに生え抜きの選手が、今季のチームを引っ張っていく。
新キャプテンは、ファン・サポーターや家族、友人といった人々のために戦おうと仲間たちを鼓舞する。他の選手たちも、気合いの入った声で応える。