■佐野海舟の手応え
そして、常勝軍団復活を期している鹿島も最高のスタートを切ったと言える。開幕は相性抜群の名古屋で、序盤こそ強固な守備ブロックを攻略できずに苦しんだが、早い時間帯に得意のリスタートから仲間隼斗が先制。期待の新助っ人FWチャヴリッチが結果を出し、さらに仲間が追加点を奪うという理想的な試合運びを見せた。
新指揮官が求める守備強度とタテを意識した攻めが短期間でチーム全体に浸透しつつあるのもポジティブな点。アジアカップで合流の遅れた佐野海舟も「この2週間でかなり整理ができた」と力強くコメント。今後、鈴木優磨が本格復帰し、柴崎岳が戻ってくれば、さらに攻撃バリエーションも増えるはずだ。
この5チームに加えて、昇格2年目のアルビレックス新潟が白星スタートした第1節。彼らが上位争いをリードしていくのは間違いなさそうだ。
(取材・文/元川悦子)