■日本代表は一次予選で敗退も…60人超の大規模ツアーに

 もう一つの問題は、すべてのツアー参加者が1か月の長期休暇を取って、全期間滞在できるわけではないところです。

 参加者全員が後半だけ参加することになってしまっても、「準々決勝以降のチケットだけ」という買い方はできないので、グループリーグのチケットはすべて無駄になってしまいます。

 そこで、大会前半(グループリーグのみ)観戦する日程と大会後半(決勝トーナメント)観戦する日程、そして開幕から決勝まですべて観戦する日程の参加者のバランスをよくして無駄を少なくする必要があります。

 前半だけ観戦するほうの料金を安くしておけば、そちらを選択する人もたくさんいます。前半のほうが短期間でたくさんの試合を観戦することができるからです。

 今だったら、日本代表の試合を見るためにグループリーグ観戦を選ぶ人も多いのでしょうが、イタリア大会の日本代表は、アジア1次予選で北朝鮮と対戦して、あっさりと敗退してしまいました(「ドーハの悲劇」は4年後の出来事です)。

 こうして、60人を超すツアーが完成しました。

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