2月17日、川崎フロンターレが国内クラブを相手に5万2千人以上が見守った国立競技場での「FUJIFILM SUPER CUP」を制した。今季初タイトルは、チームの層の厚さを見せてのものだった。
この試合、中国でのアウェイゲームから中3日で行われた。しかも、ACLラウンド16という重要な試合の直後とあって選手のコンディション調整に苦しみ、鬼木達監督が選択したのは完全ターンオーバー。GKも含めた11人全員を入れ替えて試合に挑んだ。
前年度・J1リーグ王者のヴィッセル神戸が相手だっただけに苦戦も予想されたが、選手は攻守に躍動。鬼木監督も試合後に「非常に嬉しい収穫」と笑顔を見せた。
しかし、試合後の選手たちはけっして満足した様子ではなかった。むしろ、スタメンを取るための危機感を思わせるものだった。
この試合で右ウイングとして先発し、攻守に奮闘して昨年も感じさせた期待感をさらに強めた形の山田新もその一人。「しっかりとアピールし続けないとスタメンになれないと思うので、ゴールもそうですし、それ以外のところでも、過密ですけど、高いパフォーマンスをし続けることが、大事」と話す。