■「サブメンバーも含めて自信を持って送り出しました」
ただし、指揮官は最初からターンオーバーを考えてチーム作りを進めていたわけではないと試合後に話す。負傷者の状況など外的な要因にとっても構成は影響を受けるからで、「あまり事前に考えないようにはしていて、できるだけフラットに見ながら大会に挑みました」と明かす。
事実、ACLのアウェイゲームでの選手の疲労は想定以上だったようだが、過密日程を考慮してのチーム作りがあればこそ、フレッシュさを求めただけではないターンオーバーを敢行することができた。16日にキャンプインしたチームが初めてミニゲームを実施したのは翌17日。そこから多くのミニゲームを実施してきたことの効果が、この試合では出た。
そして指揮官は、「ただ、この何日間かで見ている中で、大幅に変えてもある程度計算も立つ」との思いがあり、「サブメンバーも含めて自信を持って送り出しました」と言い切る。
神戸戦前日に行われた練習も、「お互いが特徴を出すために声を出したりとか、ウイークの部分もお互いでカバーしあったり、非常にポジティブだった」と振り返っており、改めて準備がもたらした勝利だったと言えそうだ。
(後編へ続く)