■システムは同じ4-2-3-1も…

 攻撃的なところではMF石田雅俊が1トップ、2列目のあらゆるポジションで勝負を挑む。石田の研ぎ澄まされたフィニッシュの意識はキャンプでも示されている。5年過ごした韓国ではフィジカル面も強くなったというが、相手ディフェンスの見えないところからゴール前に現れて、ラストパスに合わせる形にもこだわりを持っている。

 そう言った個性的な新加入選手と既存の選手が刺激し合いながら、どういうチームを作っていくのか。昨年と同じ4ー2ー3ー1でも、組み合わせによって活かし方、生かされ方が違ってくるという意味でも楽しみだ。横内監督も「やっぱり、やればやるほど新しい発見がある」と表情を緩ませるが、攻守の強度をできるだけ高めて、そこに選手の個性や組み合わせの効果を上乗せしていく。

”勝ち点40以上”をどこまで積み上げて行けるのか。それがある程度、結果として出てくる頃にはチームも選手も成長を見せているはずだ。

(取材・文/河治良幸)

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