■激しいポジション争い
新加入のブラジル人選手にしても、大型FWのマテウス・ペイショットが1トップ、俊足のMFブルーノ・ジョゼが右サイド、21歳のFWウェベルトンは1トップがメインとも予想されたが、横内監督は左サイドのワイドストライカーとして、古川とはまた違った持ち味を生かそうとしている。
そして磐田のレジェンドであるドゥンガがアイドルでもあるというMFレオ・ゴメスは守備的な中盤の選手でありながら、練習試合ではセンターバックもこなせることを示している。
試合や時間帯によっては在籍3年目となるセンターバックのリカルド・グラッサも含めて、ブラジル人の5選手が同じピッチに立つケースも十分に考えられる。左の古川はもちろん、右サイドの松本昌也、昨年の後半戦はエース的な存在だったジャーメイン良、ボランチの鹿沼直生や上原力也もレオ・ゴメスを含めた競争に打ち勝たないと、スタメンで出ることはできない。
日本人でも昨年の熊本でJ2ベスト11に選ばれた平川怜やルヴァン杯優勝の福岡から来た中村駿が入ってきたのだから、既存の選手たちにとっても競争は厳しいものになる。