■J1王者に移籍で期待される選手

 2月3日のモレンベーク戦で3試合ぶりに復帰した川辺駿(スタンダール・リエージュ)も現在の代表にやや足りないボックス・トゥ・ボックスの動きや中盤からの決定力をもたらしてほしい一人だ。

 高強度の守備で、相手からボールを奪い取る仕事を考えれば井手口陽介ヴィッセル神戸)も再評価したい一人だ。”ハリルジャパン”で台頭したが、欧州で飛躍できずに代表ルートから外れてしまった。しかし、昨年の福岡でのパフォーマンス、さらにJ1王者の神戸でも早期のフィットが見込まれる。

 パリ五輪世代がやや伸び悩んでいる状況で、新シーズンに向けてリフレッシュした伊藤敦樹浦和レッズ)にも再びチャンスはありそうだ。また札幌からセレッソ大阪に移籍した田中駿汰がもしボランチで継続的に使われれば、森保監督も元々高く評価していた選手だけに、一気に浮上してくる可能性もある。

【④ サイドバック】

 今後の代表でまだまだ競争の余地があると感じられたのがサイドバックだ。右サイドバックは主力として期待された菅原由勢のパフォーマンスがなかなか上がらず。毎熊晟矢はよく奮闘したが、イラン戦で対角線のロングボールに苦しめられるなど、A代表の主力という基準では課題も出た。

 左サイドバックも伊藤洋耀、中山雄太ともに第一人者として確立するパフォーマンスには至らなかった。

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