森保一監督が率いるサッカー日本代表はアジアカップの準々決勝で敗退した。大手ブックメーカーでダントツの優勝オッズを記録するなど、国内のみならず、海外でも大本命と見られた日本の敗因はいろいろな角度から追求されている。4年に一度、アジア王者を決める大会でもあり、非常に悔しい結果ではあるが、メンバー選考を見直す好機でもある。今回は4つのテーマから国内外を問わず、招集するべき選手をピックアップする。
【③ 中盤】
アジアカップは遠藤航、守田英正、佐野海舟、そして複数ポジションのポリバレントとして旗手怜央という構成だったが、7試合を戦い抜くには無理があったのではないか。もちろん、非常事態には谷口彰悟や中山雄太も起用できるが、試合が進むほど厳しい戦いになる大陸選手権の人選としては心許ない。旗手の負傷離脱も痛かったが、想定外では済まされがたい。
不可解なメンバー外となった田中碧(デュッセルドルフ)は結局、冬の移籍も実現せずに、引き続きドイツ2部がステージとなるが、中盤での攻守の働きだけでなく、何度も貴重なゴールを日本にもたらしてきた。今回5試合フル稼働だった遠藤航の負担を軽減する意味でも、中盤でリーダーシップを発揮する役割も求められてくる。
鎌田大地(ラツィオ)は所属クラブでの立場がなかなか上がらないまま、冬の移籍も実現しなかったが、イラン戦のような相手に流れを持っていかれる展開の中で、1−1にされた後の時間帯で必要だった選手だ。中盤で6、8、10の役割ができ、しかも勝負どころでの決め手もあるだけに、代表復帰が待たれる。