【森保ジャパンの両CBが感じたイラン戦の敗因(2)】大黒柱・冨安健洋の「ピッチ上で熱量が感じられなかった」の悔しさ。「今大会の日本はそういう選手が出てこなかった」と語るワケの画像
アジアカップのイラン戦後に悔しさを見せたサッカー日本代表の冨安健洋 撮影:中地拓也
■【画像】「どうする事もできひん感情が溢れ出てる」の声が出た、日本代表DF板倉滉が試合後にすぐにロッカールームへと引き上げる姿■

 板倉滉(ボルシアMG)が2つの失点に絡み、さらに後半19分のサルダル・アズムン(ローマ)のオフサイドになった幻のゴールの場面でもアッサリ抜かれるという不本意なパフォーマンスを見せる中、アジアカップ準々決勝・イラン戦でもう1人のDFリーダー・冨安健洋アーセナル)は何とか立て直そうと必死だった。

 この日はアズムン封じという大役を担い、それを序盤から確実に遂行していたが、後半になるとアズムンに決定的な仕事をされる回数が増えていく。冨安自身も焦りと苛立ちを抱え続けたに違いない。

「前半は1-0でリードできてる中で後半になって、2点目を取りに行って欲しいっていうのは攻撃陣に伝えていて、何本かチャンスはあった中で決めきれなくて、それでもディフェンスは耐えないといけなかったんですけど、それができずに悪い時の日本が出た。それを変えようとする選手が何人いるかというところで、正直、ピッチ上で熱量が感じられなかった」と1-2の逆転負けを喫した直後、冨安は怒りをにじませたのだ。

 冨安発言の意味するところは、ここ一番での声掛けや闘争心溢れる一挙手一投足が足りないということだ。

「本当に勝ちに執着するべき時にできないっていうのは、何なんだろう…。声を出すだったり、ガッツリ、ボールを奪って雰囲気変えるとか、攻撃陣だったらムリヤリ行く、1個ドリブルで仕掛けて雰囲気変えるといったことができていなかった。後半のような難しい展開の時に黙って淡々とやるだけじゃなくて、何かを変えようとする選手がいなかった。それじゃ勝てないよなという感じです」と彼はズバリ、敗因を指摘したのだ。

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