【森保ジャパンの両CBが感じたイラン戦の敗因(1)】PK献上の板倉滉が語った「ここまでゲームを壊したことは今までなかった」の反省。ふだんのプレー“ができなかった要因の画像
アジアカップのイラン戦でプレーするサッカー日本代表の板倉滉 撮影:中地拓也

 5度目のアジア制覇を狙っていたアジアカップ2023(カタール)の日本にとって、準々決勝の相手・イランは絶対に倒さなければいけない敵だった。彼らは日本と同じ中2日の強行日程だが、ラウンド16・シリア戦を延長・PKまで戦っていて、消耗度が激しい。しかも攻撃の主軸であるメフディ・タレミ(ポルト)が出場停止。日本にとっては有利な材料が揃っていた。

 下馬評でも日本が勝つと言われたこの試合。前半はボールを支配し、守備面でもサルダル・アズムン(ローマ)を冨安健洋アーセナル)がしっかり止めるなど、ある程度、想定通りに物事が進んだ。28分には左サイドから上田綺世(フェイエノールト)との連携から守田英正スポルティング・リスボン)がDF3人をかわして右足シュートを決め、先制弾をゲット。1-0で折り返すことに成功した。

 しかしながら、板倉滉(ボルシアMG)は日本ペースだった前半からどこか流れに乗れていなかった。痛かったのは前半24分にモハマンド・モヘビ(ロストフ)を倒し、イエローカードをもらった時点から反応の遅れ、動きのキレのなさが目立ち始めたのだ。

「早い段階でのイエローカードだったので、そこから自分を難しくしてしまったのは確実にあると思います。局面局面でも全然戦えていなかった」と本人も異変を感じながらプレーしていたことを打ち明ける。

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