前回王者・カタールを筆頭に、オーストラリア、イラン、サウジアラビアなどの強国が続々と2連勝しているアジアカップ2023(カタール)。しかしながら、日本は1勝1敗のD組2位と出遅れ感が否めない。
19日のイラク戦で1-2と88年大会以来のグループリーグ黒星を喫したことで、チームの危機感は高まっている。24日のインドネシア戦に向け、イラク戦スタメン組も加わった21日のトレーニング時には、30分にもわたる長いミーティングが行われ、選手同士が意見をぶつけ合ったという。
2022年カタールワールドカップ(W杯)アジア最終予選の序盤3戦でオマーンとサウジアラビアに2敗し、崖っぷちに立たされた時も、当時のキャプテン・吉田麻也(LAギャラクシー)中心にチームが結束。危機を乗り越えたが、当時のような空気感が生まれつつあるのは前向きなこと。
堂安律(フライブルク)も「悪くなった時にどれだけチームリーダーがいるのか。リーダーが多ければ多いほど立て直す力があるチームだと僕は思っている」と語気を強めたが、今こそ全員の底力を結集して勝っていく必要がある。