■モウリーニョに会う
しかし、様々な理由でメディアの行動を厳しく制限するクラブもあります。
だいたい、世界中のメディアから注目されるビッグクラブは閉鎖的なようです。また、チームが不調で地元のメディアが批判的な論調になっていると、広報担当者は警戒を強めて取材を制限してきます。
ポルトガルに行った時に、ポルトで監督インタビューを申し込んだのですが、なかなか許可してくれませんでした。監督はジョゼ・モウリーニョという名前の40歳の新進気鋭の指導者で、2003年にはUEFAカップで戦っており、その後、このシーズンに同カップで優勝。翌シーズンにはチャンピオンズリーグで優勝することになります。
しかし、僕がポルトに行った時には地元メディアと冷戦状態だったようで、「インタビューはいっさい受けない」というのです。しかし、交渉を続けると最終的には「せっかく日本から来たのだから」ということで、「15分だけ」という約束で話をしました。
話を始めると、最近の試合の話題ではなく、コーチ修業時代の話とか、ポルトとスポルティングの違いといった話題だったので安心したらしく、結局、45分くらい話をしてくれました。