【森保ジャパン、イラク戦のメンバーと戦い方(2)】勝負の一戦でトップ下・久保建英は南野拓実、イ・ガンインのような輝きを放てるか――盟友からのエールもの画像
サッカー日本代表の久保建英 撮影:中地拓也

 ターンオーバーが濃厚と見られる19日のイラク戦。攻撃のタクトを振るうのは、ベトナム戦で後半39分からピッチに立ち、上田綺世(フェイエノールト)の4点目を瞬く間にアシストした久保建英(レアル・ソシエダ)。

「結構タフな展開で、前半のうちから『アップして後半から行く』って言われてたんで。でも2点入ったことで多分、『今じゃないな』っていうチョイスになった。僕は本当は出ても30分ぐらいの予定だったので。そういった難しさや心の準備もありました」と本人はケガから復帰途上ながらも、ベストを尽くしたことを明かす。

 初戦のほとんどの時間、外から試合を見た久保はベトナムのレベルの高さに驚きを隠せなかったという。

「もともとつなぐチームなのは分かっていたけど、『でも』っていうのはあった。奢りじゃないけど、『僕たちの方がやれる』という自負があった中で想定を上回られた」と彼もアジアカップも難しさ、奥深さを痛感した様子だ。そういった経験を踏まえて挑むイラク戦だけに、頭から強度を持って入らなければいけないことをよく分かっているはずだ。

 イラクは攻撃陣も迫力があるが、最終ラインも屈強なセンターバック2枚がいて、ボランチも球際の激しさや寄せの厳しさを備えている。世界で名を馳せる久保がボールを持てば、2枚3枚がかりでつぶしに来るのは間違いない。そういう状況で相手の裏をかく判断や技術を出せるか否か。それが久保に課される重要命題と言っていい。

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