■イラク戦で求められるゴール
彼が参考にすべき1人が、バーレーン相手に試合を決める2点をマークした韓国のイ・ガンイン(PSG)だろう。久保同様に10代をスペインで過ごし、マジョルカ時代には共闘した同世代のレフティはやはり複数枚の相手DFにタイトなマークをつかれ、前半はかなり苦しんだ。それでも高度なテクニックと視野の広さを生かしたサイドチェンジで攻撃の活路を見出し、さらには強烈ミドルとペナルティエリア内でのドリブルシュートで2点を叩き出す大活躍を披露。韓国の3-1勝利の原動力になったのだ。
「クボはとてもいい選手。沢山のことを身につけている選手。一緒にプレーした経験から言うと世界最高の選手になれる選手の1人だ」と試合後、韓国メディアに語ったというから、エールを贈られた久保もやらなければいけない。
彼が攻撃リズムを作り、多彩なパスやドリブルで決定機をお膳立てできることは、これまでも日本代表戦で証明しているが、いかんせんゴール数が物足りない。2019年6月のエルサルバドル戦(宮城)で初キャップを飾ってから4年半で3点というのは、久保ほどのポテンシャルがある人材としては少なすぎる。イラク戦ではゴールという結果も強く求めたい。