【J1川崎・新戦力がチーム合流で感じたこと(2)】悔しさを味わったチームへの移籍の理由とタイトルへの想い。同年齢の三笘薫と旗手怜央が活躍する現実がもたらした気持ちの変化の画像
川崎フロンターレに加入した山本悠樹 撮影:中地拓也

 1月16日、川崎フロンターレは沖縄キャンプに入る。2月13日に早くも迎えるACLラウンド16の試合に向けてチーム作りが進められていくことになるが、新戦力となる加入選手はキャンプを前に何を感じたのか。麻生グラウンドで話を聞いた。

 中盤での躍動を期待されるのが、ガンバ大阪から完全移籍した山本悠樹だ。現在26歳で、かつて川崎に所属していた三笘薫旗手怜央と同じ年齢である。実は、その2人の活躍も移籍の決断を後押しした要因の一つとなった。

「怜央とか薫とかユニバーシアードで一緒にやっていた選手が海外で主力として活躍している現実がある。そこに近づくじゃないですけど、同レベルまで行きたいと、選手としては思う」

 三笘薫は2021年9月に川崎からブライトンへと移籍。ベルギーリーグへのレンタルを経て、今はプレミアリーグを席巻する活躍を見せている。一方の旗手は、21年12月に川崎からセルティックに移籍し、スコットランドリーグの王者としてタイトルを手にしている。2人は共に現在活動中のアジアカップのサッカー日本代表のメンバーとしてカタール入りしており、アジア王者を目指す環境にある。

 そうした同年齢の活躍を見て、「自分自身でより高いレベルと環境を求めてやりたいっていう思いがあって、成長していくためにより厳しい環境を選ばさせていただいた」と気持ちの変化を明かす。

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