引いて守られる展開が多くなるのがアジアカップという大会だ。グループリーグはもちろんのこと、決勝トーナメントに入ってもその傾向が続く可能性が高い。
そこで、日本最大のストロングとなるのが、伊東純也(スタッド・ランス)と三笘薫(ブライトン)の両サイドの槍。彼らはこれまでの日本代表にいなかったカテゴリーの選手だと元日本代表FW李忠成も言う。
「サイドアタッカーは伊東と三笘で決まりだと思います。三笘は今、ケガをしていますけど、能力的に突き抜けているのは間違いないですね。
2人の凄さはやはりタテへの推進力。そこは本当に圧倒的です。堂安(律=フライブルク)、久保(建英=レアル・ソシエダ)、三好(康児=バーミンガム)は僕の中では同タイプで、南野(拓実=モナコ)含めて足元でドリブルしながら攻めを組み立てる選手ですけど、伊東と三笘のフリーランニングというのは別格。あそこまで速く行ける選手はそうそういないし、日本の1つの形になっていますよね。
相手が格上になれば、その力がより一層光る。2022年カタールワールドカップ(W杯)でもそうだったと思います」