アジアカップで3大会ぶり5度目の優勝を目指す日本代表は大手ブックメーカーのウイリアムヒルで9/4、つまり2・25倍のオッズで一番人気となっている。それに続くのは5倍の韓国、6倍の開催国カタールとサウジアラビア、そして6.5倍でオーストラリアとイランが続く。おそらく、この6カ国が優勝候補であり、UAE、ウズベキスタン、イラクがダークホースとなる。
現実的に優勝を狙えるのはこの9カ国あたりであっても、大会には必ずと言っていいほど、サプライズを起こす国が出てくる。前回で言えば、下馬評を覆してベスト8に躍進したベトナムがそうだ。日本は準々決勝でベトナムの堅守速攻に苦戦を強いられながら、堂安律のPKゴールにより何とか1−0で勝利した。優勝の大本命と見られる日本にとっても、ファイナルまで簡単な戦いにはならないだろう。
D組の日本は開幕から3日目の1月14日に、そのベトナムと初戦を行う。日韓W杯で日本を率いたフィリップ・トルシエ監督との再会になるが、侮れない相手であることは間違いない。さらに2007年大会の優勝国で、7大会連続で決勝トーナメントに進んでいるイラク、成長中のインドネシアが相手になる。
24カ国開催で、6組の各2位以上が自動的に勝ち上がり、3位でも成績上位4つに入ればグループリーグ突破となるが、決勝トーナメントを有利に運ぶためには首位突破を狙いたい。また、2連勝すれば、その時点で突破が決まるか、少なくとも大きく前進するので、3試合目のインドネシア戦でターンオーバーを使うことができる。前回より3人多い、26人エントリーできる今大会。決勝までの7試合を想定すると、ここで主力を休ませると同時に、サブの選手が試合を経験する意味は非常に大きい。