■日韓対決を避けるための首位突破
日本がD組を首位突破すれば、決勝トーナメントの1回戦に当たるラウンド16は中4日で、ハリーファ国際スタジアムが会場に。2011年に日本がアジアカップのファイナルでオーストラリアを破り、優勝を決めた会場であり、2022年のカタールW杯では日本がドイツとスペインに逆転勝利した、実に縁起の良いスタジアムだ。相手はB/E/Fの3位で、16強の中では比較的、チーム力の落ちる相手だろう。下馬評で行くとシリア、バーレーン、タイあたりか。
決して侮るべきではないが、やはり上記の優勝候補とここで当たる可能性が極めて低い。これが2位抜けになってしまうと、相手がE組の1位になってしまう。E組と言えば韓国、ヨルダン、バーレーン、マレーシアというタフなグループだが、順当なら韓国が首位突破してくるだろう。もしラウンド16で韓国と当たることになれば厳しい戦いになることは間違いなく、勝ち上がれても心身の消耗をしてしまう。
もちろんD組を無事に首位突破しても、優勝候補国がグループリーグで思わぬ苦戦を強いられれば、ラウンド16でいきなり強豪が相手になることもあり得るが、できれば3連勝でグループリーグを勝ち上がり、ラウンド16で3位通過の相手を叩いて準々決勝に駒を進めたい。
(取材・文/河治良幸)