【”森保ジャパン”に三浦颯太が呼ばれた意味(1)】伊藤洋輝、森下龍矢、中山雄太ら強力なライバルを相手に期待される持ち味……J2の希望になるための「ここから」の画像
川崎フロンターレに移籍が決まっているヴァンフォーレ甲府の三浦颯太 撮影:中地拓也

 元日のタイ戦に向けた”森保ジャパン”の合宿がスタート。J2のヴァンフォーレ甲府から追加招集された三浦颯太も元気な姿を見せた。

 代表に招集されてまもなくJ1の強豪である川崎フロンターレへの移籍もリリースされたが「いきなりこの代表があったので。そっちの方はあんまり考えられてないというか(笑)。まずはこっちのことを考えてました」と語る。

 昨年は日本体育大学から甲府の特別指定選手としてリーグ戦5試合に出場したが、快進撃で勝ち上がった天皇杯のファイナルはスタンドから見届ける立場だった。大卒ルーキーとして正式にプロのキャリアをスタートさせた三浦は夏場から徐々に出場機会を増やし、後半戦は甲府の主力として昇格争いを支えた。

 そして彼の存在を知らしめたのが、天皇杯王者として参加したACLだ。アジアの強豪を相手にも臆すことなく、左サイドの後方から果敢に攻め上がった三浦の姿は森保一監督の目に留まったのだ。

「やっぱりACLで自分の良さを出して、それを観てもらったと思っている」

 そう語る三浦は合宿に参加して「初めて実感が湧いたというか。知ってる選手しかいなくて。ああ来たんだなって感じです」と語るが、もちろん呼ばれただけで満足するつもりはないようだ。J2から招集されたということが大きな話題にはなっているが、入ったからにはJ1だとかJ2だとかは意識しないで定着を目指したいと誓う。

「そういう(J2の)希望になれば良いですけど、入っただけじゃあれなんで。ここから自分も大事かなと思うので。しっかりやっていきたい」

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