■新戦力が必要なポジションとは?

 筆者がJ1を戦うために、さらに新戦力が必要と考えているポジションが1トップ、右サイドハーフ、トップ下、センターバック、右サイドバックだ。そして。主力として計算できるタレントが必要なのはFWとサイドアタッカーである。

 FWは後藤が移籍、ファビアン・ゴンザレスが退団、大津が引退と3人もいなくなっている。ジャーメイン良が残るとしても、外国人を含めて補強は必須だろう。

 サイドアタッカーも重要な補強ポイントだ。ドゥドゥ松本昌也はコンビネーションで崩して得点に絡むタイプで、藤川虎太朗金子翔太も本質的にはインサイドのアタッカーだ。左にドリブラーの古川陽介はいるが、右サイドに個人で剥がせるタイプのタレントが欲しいところ。

 プラスアルファとしてはチャンスメイクのクオリティを上げられる選手がいれば心強い。最終ラインはJ2のベスト11でもあるリカルド・グラッサが残ることを前提として、センターバックとサイドバックにもう一枚は欲しいところだ。

 陣容が全て出揃うまで補強の評価はできないが、何より期待したいのが若手選手の突き上げだ。左のアタッカーとして数字も求められる古川はもちろん、昨年はコンディションに悩まされながらも、終盤に飛躍の兆しを見せた藤原健介、パリ五輪のメンバー入りに向けておそらく磐田でのポジション獲得がマス トになる鈴木海音に期待がかかる。そして今年の特別指定選手で、早稲田大学から正式に加入する植村洋斗もその一人。

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