【チーム一丸の勝負強さだけには頼れない。2024年の磐田、J1躍進への指標(2)】現時点での編成から見る「補強が必要なポジション」とは…チーム力を上げる2大要素の画像
海外移籍が発表されているFW後藤啓介。ジュビロ磐田では他に、FW大津祐樹とFWファビアン・ゴンザレスがチームを去ることとなっており、FWの補強は必須だ 撮影:中地拓也

 J1で戦うためのチーム力を上げる大きな要素は2つある。キャンプからのベースアップと新戦力の補強だ。特に磐田の場合は1年ぶりの”補強解禁”となるので、フットボール本部としても強気の姿勢も必要になってくる。

 現時点でオフィシャルにリリースされている情報をまとめると、GK八田直樹とFW大津祐樹が現役を引退。FWファビアン・ゴンザレスとMF針谷岳晃は契約満了、藤枝MYFCに期限付き移籍中だったDF中川創が完全移籍に。

 そして周知の通り、高校生Jリーガーとして攻撃を引っ張った後藤啓介がベルギーの名門アンデルレヒトに旅立つこととなった。右サイドバックとサイドハーフをこなす21歳の吉長真優がJ3のカマタマーレ讃岐に育成型期限付き移籍。そして右サイドバックの主力として、3得点10アシストを記録した鈴木雄斗湘南ベルマーレに。

 新卒以外で加入が決まっているのが、大分トリニータから左サイドのMF高畑奎汰、そして鈴木の後釜になりうるタレントとしてJ3讃岐から川崎一輝を獲得している。2023年は二種登録と特別指定選手を除くと、途中で期限付き移籍したFW杉本健勇と中川を含めて31人だった。リーグ戦の試合数は42から38に減るが、年間試合数は新フォーマットになるルヴァン杯と天皇杯の勝ち上がりによって変わりうるので、ほぼ同数の構成と考えて良いだろう。

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