■日本代表の課題
昨年のワールドカップでのベスト16、グループステージでのドイツ、スペインに対する勝利を受けて「2期目」にはいった森保一監督の日本代表。昨年のワールドカップで、すでにCBには板倉洸と冨安健洋、MFには田中碧、攻撃陣には三笘、堂安律、久保など次代を担う若いタレントが活躍しており、心配はなかった。そうしたなか、唯一の課題とされたのが、次のワールドカップ時には30代の後半を迎える両サイドバック、左・長友佑都と右・酒井宏樹の「後釜候補」だった。
ことし3月から11月まで、5回の活動、10試合(親善試合8試合とアジア2次予選2試合)を通じて、左サイドバックには主として伊藤洋輝が起用されたが、攻撃面では満足な1年とはいえなかった。大けがで昨年のワールドカップを棒に振った中山雄太が10月のシリーズから復帰して左サイドバックとして再チャレンジを始めている。だが右サイドバックは、早くも2026年に向けた「エース」が定着した。もちろん菅原である。