■CWCのタイトな日程を戦う名誉
スコルジャ監督も「そのような大会に参加できることは光栄。同時にプレッシャーや責任感を感じていますので、できるだけ良い準備をしていきたい。クラブワールドカップでは1週間前に現地入りをして、良い準備をして挑みたい」と語っている。
ここから29日にホームでACLのグループステージ突破への希望をかけて武漢三鎮と戦い、札幌戦から中２日となる１２月６日にアウェーのハノイ戦、そこからサウジアラビアのジッダに入って12月15日のレオン戦に備えていくことになる。
もし勝ち上がればマンチェスター・シティとの準決勝は中３日の19日、３位決定戦と決勝はどちらも中２日の22日に予定されており、タイトなスケジュールとなるが、ここで全てを出し切って、良いオフを迎えてもらいたい。そこも見方を変えるなら、Ｊ１のライバルたちより２週間オフが短くなるので、そこも来シーズンに向けて不利な面もあるかもしれない。しかし、アジア王者として世界の舞台に挑めるのは浦和だけであり、その名誉というのは何物にも代え難い。
ACLファイナルが今シーズンに与えた影響は確かにプラス面ばかりではない。むしろリーグ優勝という目標からすれば、かなりのハンデを背負わされる結果となったかもしれない。だからと言って、浦和にその目標を捨てるという選択肢はないだろう。だからこそ、ここから残りの試合でベストを尽くし、アジア、世界で「URAWA REDS」の名を世界に響かせてもらいたい。
（取材・文／河治良幸）
