■高井幸大への期待
この日、会見には高井幸大も一緒に出席した。ACLでプロデビューした19歳には、「若さをしっかり出して、どんどんアグレッシブに。守備では、受けるのではなくて自分からチャレンジしてほしいし、そこが彼の良さ。とにかく怖がらずにそこをどんどんチャレンジしていくことが、順番としては先」とアグレッシブな守備を期待する。
それと同時に、「攻撃でも楽しんでやれる選手の1人なので、どういう心の持ち方で挑めるかが重要。そこはチームとしてもぜひサポートできれば」と話す。
「まだまだやらなければいけないところもある」と注文もつけるが、言葉を重ねながらの柔和なその表情は期待すればこそのものだった。
その高井も、蔚山戦に向けて「とても組織力があって、前線にいろいろな特徴を持つ選手がいる。自分はDFなので、その選手たちを抑えることに全力で挑みたい」と意気込む。
川崎はこの試合に勝てば、ACLグループステージを6戦全勝で終わらせることができる。その記録のためにも、そして、この選手・スタッフで戦う最後の試合をいい形で締めるためにも、全力で勝利をつかみ取る。
(取材・文/中地拓也)