■千葉はリスタートに勝機を見出す

 対する千葉は31節から37節まで7連勝を飾ったが、38節以降の5試合は2勝1分2敗に終わっている。40節はいわきFCを1対0で、41節はザスパクサツ群馬を2対1で下したが、最終節はV・ファーレン長崎に1対3で敗れた。

 6位の千葉は勝利が必須となる。リーグ最少失点の東京Vの堅守を、こじ開けなければならない。

 両チームともに主体的なサッカーを標榜する。千葉はダブルボランチの見木友哉田口泰士を中心に、主導権を握っていきたいところだ。

 もっとも、ボールを握られる展開でも慌てることはない。ワンチャンスを生かす術はある。リスタートだ。千葉には田口という高精度のキッカーがいる。押し込まれるなかでも、CKやFKを生かしてスコアを動かすイメージは描ける。

 39節の東京Ⅴ戦では、左SBの日高大がメンバー外だった。彼の欠場が逆転負けにつながったとは言わないが、結果的にその存在がクローズアップされることとなった。

 左SBの日高は、中原とマッチアップする。中原封じを最優先とするなら、佐々木翔悟の左SB起用も考えられる。奇しくも、39節の東京V戦は佐々木が左SBを任された。ただ、プレーオフだからといって、小林慶行監督がこれまでと違うやりかたを選ぶとは考えにくい。縦への推進力を持つ日高を起用し、中原を自陣へ押しとどめる狙いを持つはずだ。

 千葉の左サイドで、日高が優位に立つのか。それとも、中原に攻め込まれてしまうのか。2列目のドゥドゥの決定力を引き出す意味でも、日高が高い位置を取れるかどうかは勝敗を分けるだろう。

 運命のキックオフは26日15時である。

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