J2の清水エスパルスが、今週末から始まるJ1昇格プレーオフへ向けて、煽り動画を公開した。「2つの隠し味」も効いている動画が、ファンの気持ちを高めている。
清水はこの2週間、難しい時間を過ごしてきたかもしれない。今月12日の最終節を前に2位につけており、勝利すれば他会場の結果に関係なくJ1自動昇格が決まる立場だったが、水戸ホーリーホックとのゲームは1-1のドローで終了。勝点1差で3位につけていたジュビロ磐田に抜かれて、24日から始まるJ1昇格プレーオフへとまわることになったのだ。
目前に迫っていたJ1自動昇格に手が届かなかった。悔しさと落胆が募るが、プレーオフへと気持ちを切り替えなければならない。それは決して簡単な作業ではないはずだ。
それでも、改めて目の前の勝利に目を向けなければならない。選手とファン・サポーターなどクラブにかかわるあらゆる人々の背中を押すために、清水はプレーオフに向けての動画を公開した。
動画は、引き分けに終わった水戸戦から始まる。「あと1つのゴールで掴むことができた未来」との言葉も、悔しさを思い出させる。それでも、「残されたチャンスがある」と呼びかけが続く。今季の試合の様子が映し出されて、人々の背中を目の前の試合と勝利へと向けようとしている。
この動画には、2つのスパイスが散りばめられていた。使用されている試合の映像はすべて、プレーオフに出場するチームとの対戦でのものだった。
そして、最後に映し出される選手。水戸戦で失点につながる痛恨のパスミスをしてしまった高橋祐治のゴールシーンが流されるのだ。過ぎたことを悔いても意味はなく、前進していこうとの思いが込められていることは明白だ。